【Day42】ネットワークの仕組みを7つの階層に OSI基本参照モデル

投稿者: | 2025年9月21日

OSI基本参照モデル(OSI参照モデル)は ネットワークの仕組みを「7つの階層」に分けて考える考え方 です。基本情報技術者試験や応用情報でもよく出ますし、IoTやLANの話とセットで理解しておくと強いらしいです。

🔎 OSI基本参照モデルとは?

「通信」を分解して整理したフレームワーク。
人と人が手紙をやりとりするときを例にするとわかりやすいです 📮。


OSI 7階層モデルと覚え方

階層名前役割手紙の例え
7アプリケーション層ユーザが直接利用するサービス手紙の内容(「元気ですか?」など)
6プレゼンテーション層データの表現形式(文字コード、暗号化、圧縮)日本語か英語か?暗号文か?
5セッション層通信の開始・終了、やり取りの管理「こんにちは、電話を始めます」→「では終わります」
4トランスポート層データの分割・再構成、誤り検出(TCP/UDP)長い手紙を分けて封筒に入れ、届いたらつなぎ直す
3ネットワーク層経路の選択、アドレス指定(IP)宛先の住所を書く(郵便番号・住所)
2データリンク層隣同士の機器間通信、MACアドレス手紙を近所のポストまで届ける人
1物理層電気信号、ケーブル、無線実際に紙を持って走る郵便屋さん

覚え方のゴロ合わせ


試験での出題パターン

  • 「TCP/IPモデルの4階層」と比較させる問題
  • 「HTTPはどの階層か?」(→アプリケーション層)
  • 「IPはどの階層か?」(→ネットワーク層)
  • 「MACアドレスはどの階層か?」(→データリンク層)
  • 「ケーブル・ハブはどの階層か?」(→物理層)

学習のコツ

「プロトコル名」を階層ごとに整理しておく。

手紙や宅配便のたとえでイメージすると暗記がラク。

TCP/IP の 4階層モデルと照らし合わせて覚えると応用問題に強い。


🌐 OSI参照モデルとTCP/IPモデルの対応表

OSI参照モデル(7階層)TCP/IPモデル(4階層)主なプロトコル・機器の例
7 アプリケーション層アプリケーション層HTTP, SMTP, FTP, DNS
6 プレゼンテーション層アプリケーション層暗号化(SSL/TLS), 文字コード
5 セッション層アプリケーション層セッション管理, RPC
4 トランスポート層トランスポート層TCP, UDP
3 ネットワーク層インターネット層IP, ICMP, ルータ
2 データリンク層ネットワークインタフェース層Ethernet, PPP, MACアドレス, スイッチ
1 物理層ネットワークインタフェース層ケーブル, Wi-Fi, ハブ

✨ ポイント解説

  • **上3つ(アプリ・プレゼン・セッション)**が TCP/IP では「アプリケーション層」にまとめられている。
  • **下2つ(データリンク・物理)**は TCP/IP では「ネットワークインタフェース層」にまとめられている。
  • ネットワークの試験問題では「このプロトコルはどの層?」が定番。

📝 過去問例(基本情報技術者)

問題
IPアドレスに基づいて宛先までの経路を決定するのは、OSI参照モデルのどの層か。

A. 物理層
B. データリンク層
C. ネットワーク層
D. トランスポート層

正解:C ネットワーク層
→ IPはネットワーク層で働くプロトコルだから。


📌 アプリケーション層の主なプロトコルまとめ

アプリケーション層のプロトコルは「利用者に近いところ」で働き、メールやWeb、ファイル転送などのサービスを提供します。

プロトコル用途補足
HTTP (HyperText Transfer Protocol)Webページ閲覧WebブラウザとWebサーバ間の通信に使う。HTTPSは暗号化付き。
FTP (File Transfer Protocol)ファイル転送サーバとクライアント間でファイルを送受信。セキュリティ上はSFTPやFTPSが推奨。
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)メール送信メールサーバ間や、クライアントからサーバへの送信に利用。
POP3 (Post Office Protocol v3)メール受信受信したメールをサーバからダウンロードして読む。
IMAP (Internet Message Access Protocol)メール受信サーバ上のメールを管理しながら閲覧可能(複数端末で便利)。
TELNETリモートログイン遠隔地のコンピュータを操作する(暗号化なし)。
SSH (Secure Shell)リモートログインTELNETの安全版。暗号化通信を行う。
SNMP (Simple Network Management Protocol)ネットワーク管理ルータやスイッチの監視・制御に使う。
NTP (Network Time Protocol)時刻同期ネットワーク機器の時計を揃える。

💡 ポイント

  • アプリケーション層は ユーザに直接サービスを提供する層
  • 「どんなサービスが欲しいか?」に応じて、対応するプロトコルが使われる。
  • 試験では「どのプロトコルが何をするか?」を問われやすい。

📝 過去問例(基本情報技術者試験)

問題
WebサーバとWebブラウザの間で、暗号化された通信を行うプロトコルはどれか。

A. HTTP
B. HTTPS
C. FTP
D. TELNET

正解:B. HTTPS

OSI参照モデルの トランスポート層 と TCP/IPモデルでいう インターネット層(OSIのネットワーク層に相当) も整理してみましょう 👍


🚚 トランスポート層(Transport Layer)

役割

  • アプリケーション層から受け取ったデータを分割して送り、正しく届いたか確認する
  • 「誰に渡すか」「順番通りか」「壊れていないか」を管理する

まるで「宅配便の仕分けセンター」みたいな役割です 🏣📦

主なプロトコル

プロトコル特徴例え
TCP (Transmission Control Protocol)コネクション型。信頼性あり(再送制御・順序制御)。「宅配便(届いたかサインして確認)」
UDP (User Datagram Protocol)コネクションレス型。信頼性なし(速い)。「はがき(届いたか確認しない)」

🌍 インターネット層(Internet Layer = OSIのネットワーク層)

役割

  • データを目的地のコンピュータまで届ける(経路選択とアドレス指定)
  • 宅配でいうと「住所(IPアドレス)を書く」部分。

主なプロトコル

プロトコル役割例え
IP (Internet Protocol)宛先を指定して転送。IPv4, IPv6。「住所を書く」
ICMP (Internet Control Message Protocol)通信エラーや経路確認。pingコマンドで使う。「配達できません通知」
ARP (Address Resolution Protocol)IPアドレスからMACアドレスを調べる。「住所から家の位置を地図で確認」
RARP (Reverse ARP)MACアドレスからIPアドレスを求める。「家の場所から住所を調べる」

📝 過去問例(基本情報技術者試験)

問題
TCPとUDPの特徴の組合せとして,適切なものはどれか。

A. TCPは信頼性が高いが遅い。UDPは信頼性は低いが高速。
B. TCPは信頼性が低いが高速。UDPは信頼性が高いが遅い。
C. TCPとUDPはともに信頼性が高い。
D. TCPとUDPはともに信頼性が低い。

正解:A


ネットワークインターフェース層の主なプロトコル・規格

有線系

  • Ethernet(IEEE 802.3)
    • 世界で最も普及しているLAN技術。
    • MACアドレスを使って宛先を識別。
    • CSMA/CD 方式(現在はスイッチ普及により衝突はほぼ解消)。
  • PPP(Point-to-Point Protocol)
    • 2点間でのシリアル通信に使う。
    • 認証(PAP、CHAP)をサポート。
    • 昔のダイヤルアップ、ADSL接続などで利用。
  • フレームリレー / ATM
    • 企業ネットワークや通信事業者で利用されていたが、現在はほぼ使われない。

無線系

  • Wi-Fi(IEEE 802.11シリーズ)
    • 無線LAN規格。2.4GHz帯や5GHz帯を利用。
    • 暗号化(WEP, WPA2, WPA3など)を利用してセキュリティを確保。
  • Bluetooth(IEEE 802.15.1)
    • 近距離の機器間通信。イヤホンやIoT機器に利用。
  • ZigBee(IEEE 802.15.4)
    • 省電力・低速通信を特徴とするIoT向け規格。
  • LPWA(Low Power Wide Area)
    • IoTセンサー向けの広域・低消費電力通信。
    • 例:LoRaWAN、Sigfox、NB-IoT

データの単位

  • この層で扱うのは フレーム(Frame)
  • フレームには「送信元MAC」「宛先MAC」「データ」「FCS(誤り検出)」などが含まれる。

📖 過去問例(ITパスポート)

問題
ネットワークインターフェース層で使用されるプロトコルはどれか。

A. IP
B. TCP
C. Ethernet
D. SMTP

👉 答え:C. Ethernet