AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いは、主に「現実世界との関わり方」にあります。以下にわかりやすく整理してみます。
この記事で分かること(目次)
🟦 AR(Augmented Reality:拡張現実)
概要:
現実の世界にデジタル情報を重ねて表示する技術。
特徴:
- 現実の世界がベース
- スマートフォンやARグラスを通して見る
- デジタル情報(文字・画像・3Dモデルなど)が現実世界に「重ねられる」
例:
- スマホで家具を部屋に置いてみるアプリ(IKEA Placeなど)
- 「ポケモンGO」でポケモンが現実の風景に登場する
🟨 VR(Virtual Reality:仮想現実)
概要:
ユーザーを完全に仮想の世界に没入させる技術。
特徴:
- 完全にデジタルな仮想空間
- VRゴーグル(例:Meta Quest、PlayStation VR)を使う
- 360度仮想世界に包まれ、現実の風景は見えない
例:
- VRゲーム(仮想の世界を自由に動き回れる)
- 仮想旅行(海外の風景や名所を体験)

🔄 違いのまとめ
項目 | AR(拡張現実) | VR(仮想現実) |
---|---|---|
現実との関係 | 現実にデジタルを追加 | 現実を遮断し仮想世界へ |
使用機器 | スマホ、ARグラスなど | VRヘッドセット |
体験 | 現実と仮想の融合 | 仮想世界への没入 |
用途例 | 教育、医療、ナビなど | ゲーム、シミュレーションなど |
最近思うこと
今は、イヤホンでガッツリ音楽を聴きながら歩いている人がいますが、そういったものもある意味、音楽の世界に『没入』しているわけです。だから当然、目の前の車に気が付かなかったり、話しかけられても反応しないことがあります。
イヤホンやVRゴーグルなどは、いま自分の生活している現実の世界から、『脳みそや心を別の世界へと連れて行ってくれる』わけで、それ自体は素晴らしい体験であり新しい技術です。
でも、「身体」はここにあるし、周りから見たらその人の「気持ち」がどこに行っているのかなんてわからないわけで・・・。
というのも、先日職場で若者に挨拶したときに返事がなくて、「あれ?寂しいなぁ・・」とちょっと傷ついたことがありました。が、実はワイヤレスイヤホンを耳に入れていて、私のことを無視したわけではなく、聞こえていなかったのですね。でもこちらからすると「聞こえていない」という状況はわからないわけで・・・。
車を運転している側も「車の音ぐらい聞こえているだろうからよけるよね、きっと」と過信せずに、イヤホンが耳に入っている歩行者や自転車は、『気持ちが別の世界に行っている人』、と思って対応しないと、突飛もない動きをされることもあるから、かなり用心しながら運転したほうが良い時代ですね、現代は。リアルではない、別の世界がもう一つ存在しているのです。すぐそこに。