【Day6】ジョブ管理とタスク管理とは?──主婦目線で理解!

投稿者: | 2025年6月14日

🔹 ジョブとは?

**ジョブ(Job)**とは、利用者から見た「仕事のかたまり」のことです。

🧓 たとえば…

「家計簿をExcelで入力して、印刷する」
これが一連の「ジョブ」になります。

  • 利用者からすると、「やりたいこと」全体の単位
  • プログラムや処理のかたまり

🔸 タスクとは?

**タスク(Task)**は、OS(オペレーティングシステム)から見た「処理の単位」です。

🧓 たとえば…

「Excelが動いている」「プリンタードライバーが動いている」
といった個々の動きが「タスク」です。

  • OSはジョブを分解して、複数のタスクにして管理する
  • タスクは「プロセス」や「スレッド」とも関係がある

🔄 マルチタスクとは?

マルチタスク(Multitasking)は、複数のタスクを同時に進めているように見せる技術です。

🧓 まるで家事と一緒:

「洗濯機を回しながら、煮物を作りつつ、掃除機もかける」
→ これがまさに「マルチタスク」!

  • 実際には1つずつ処理しているけれど、短時間で切り替えて同時進行のように見せる
  • 時間で区切る方式 → タイムスライス

⏱ 割り込み処理(Interrupt)

割り込みとは、重要な処理を優先するために、今の処理を中断して別の処理を行う仕組み

🧓 主婦の日常で例えると…

「煮物をしていたら、宅急便が来た!いったん手を止めて対応」
→ これが「割り込み」!

  • 外部割り込み:キーボード入力、マウス、ネットワークなど
  • 内部割り込み:エラーやゼロ除算など

なお、タスクの実行方式には、OS(オペレーティングシステム)がどのようにタスクを切り替え、制御するかによっていくつかの方式があります。基本情報技術者試験でもよく問われる内容なので、丁寧にまとめます。

✅ タスクの実行方式(代表的なもの)

実行方式説明特徴
ノン(非)プリエンプティブ方式(協調的)タスクが自発的にCPUを手放すことで切り替える方式単純だが、1つのタスクが長くCPUを占有する恐れあり初期のWindows(3.1など)
プリエンプティブ方式(強制的)OSが一定時間ごとに強制的にタスクを切り替える方式(割り込みで制御)公平で応答性が高い。現在の主流方式Windows 10、Linux、macOSなど

⏱ プリエンプティブ方式で使われるスケジューリング方式

OSが「どのタスクをいつ動かすか?」を決める方法もあります:

スケジューリング方式説明特徴
ラウンドロビン方式各タスクに同じ長さの持ち時間(タイムスライス)を与えて順番に実行公平。マルチタスクの基本
優先度順方式各タスクに優先度をつけ、高いタスクを優先実行緊急処理に強い(リアルタイム制御など)
多段フィードバックキュー方式タスクの実行状況に応じて優先度を動的に変える高度な方式利用者とシステムのバランスを取りやすい

ちなみに覚え方は、

【プリエンプティブ方式】=「プリンはOSが取り分ける」

🍮 解説:プリエンプティブ(Preemptive)は、OSが勝手にタスクを切り替える方式
→ つまり「自分のタイミングではなく、OSにプリン(処理時間)を取り分けられる」!

【非プリエンプティブ方式】=「ヒ~ッ!まだ私、やってるのに!」

😓 解説:非プリエンプティブ(非強制)は、タスクが自分で処理を終えるまでCPUを使い続ける方式
→ 他のタスクは「ヒ~ッ!まだその人やってるの!?」と待たされるイメージです(笑)

📝 試験対策まとめ(基本情報技術者)


用語
視点説明
ジョブ利用者視点実行したい作業のまとまり(印刷、データ分析など)
タスクOS視点処理の最小単位(プロセス・スレッド)
マルチタスクOSの機能複数タスクを切り替えて同時進行に見せる
割り込み処理制御処理中に緊急対応が必要な処理を割り込ませる

🔄 スケジューリング方式の語呂合わせ

【ラウンドロビン方式】

🔹 「ぐるぐる回すロビンくん」

🎯 解説:

順番に処理を交代する基本の方式。ロビンくんはクラスで公平に持ち時間を配る係。


【優先度順方式】

🔹 「社長が先!パートさん後!」

💼 解説:

重要な仕事は優先して処理される方式。現実社会と同じ…かも?


⑥ 【多段フィードバックキュー方式】

🔹 「段ボールの棚にタスクを移動」

📦 解説:

タスクが「棚(キュー)」を上がったり下がったり。
→ 長くかかる処理は下の棚へ、すぐ終わるものは上へ。
→ とても効率のよい調整方式

ここなら管理人の写真